イボとヨクイニン~イボシリーズ③

2017年08月01日

当院ではイボ(尋常性疣贅)を治療する方が多く来院されています。

イボについての第3弾のコラムです(こちらのシリーズもだいぶ書いてきましたが、まだ続きます。。。慌てずゆっくりアップしていくつもりです。。。)

イボの治療は基本的には液体窒素療法が基本ですが、今回はヨクイニンという漢方の内服薬のお話です。

ヨクイニンがイボの治療では昔から使われており、皮膚科で一番、使用されている漢方薬でしょう。。。

成分はイネ科の「ハトムギ」です。厳密には・・イネ科の「ハトムギ」の皮を取り除いた成熟種子です。皮は軟らかい(爪で割れやすい)ので成分が取り出しやすいのが特徴です。 hatomugi

ハトムギにはたんぱく質やカルシウム、鉄分、ビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。

もともとは東南アジア原産の植物です。ハトムギの歴史は古く、約2000年前には中国では植えて育てられ、昔から食用として栽培されていたと言われています。「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)という古い書物(中国最古 後漢時代の薬物書)にも記載されています。

 

日本には7~8世紀に入ってきたそうで、江戸時代頃からイボの治療薬や美容効果として使われていたようです。

日本での保険適応は尋常性疣贅、扁平疣贅に対して適応があります。IMG_3556

なぜ、効果があるのか?そこは難しいところですが、調べてみました。

ハトムギに、「コイクセノライド」と呼ばれる成分が含まれており、新陳代謝をアップさせる働きがあるそうです。また、漢方的には「水毒」(水の代謝の異常)を改善させたり、「気」を補う効果もあるようです。

ということですが、効果には個人差もありますので全員におすすめしているわけではありません(顔や手に広がる扁平疣贅はよく効くので積極的にすすめたりもしていますが・・)

「イボ」治療されている方で以上の内容を読まれて内服してみたい方は診察時に言ってください。(※当院では「ヨクイニン」にアレンジ版としていくつかの製剤も処方しています。。。

ご希望で錠剤タイプ粉末タイプがあり、個人個人、継続的に治療できることが大事ですので、お聞きして選択して処方します。子供でも年齢に応じて内服量を調整して処方していますので、子供でもOKですね。

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