脇汗でお困りな方へ お手軽な保険適応の治療外用薬があります。
2022年06月26日
今回は、脇汗の治療薬の話題です。
・汗でシャツの脇にシミができて、人目が気になる・・
・こんなに汗が出てくると着る服も限られていまう・・。
・市販の制汗剤を使っているけど、なかなか汗が減らない・・
こんな悩みありませんか・・
こんな状態が続くと・・気になって仕事や勉強に集中できなくなる事態も起こりえます。
実は、脇汗の外用薬治療で、保険適応の薬があることをご存じでしょうか?
エクロックゲルについて
脇汗の治療薬としては、付属のアプリケーターに薬液を載せて塗るタイプ「エクロックゲル」があります。
今までは、ボトックス(A型ボツリヌス毒素)の注射がありましたが、とても痛みを伴う治療であることから、なかなか敬遠されていた方も多いのではないでしょうか?
今回の外用薬は、お手軽に毎日1日1回、自分で外用するだけという簡単な方法で治療が可能です。
適応は「原発性腋窩多汗症」(げんぱつせいえきかたかんしょう)で診断基準もあるのですが、簡単にいうと「何らかの原因もなく、若い時から脇汗が強く出ており、日常生活にも支障が出ていて困っている方」はそれに当てはまることが多いと思います。
働きとしては、どちらも「アセチルコリンという神経伝達物質がエクリン汗腺に働きかけ発汗を誘発するのですが、薬効成分が受容体にくっついてしまい、その働きをブロックしてしまう。」 ということです。
かぶれは少なく、即効性もあるような人が多いような感じです(※人によって個人差はあります)
トピックス
最近、薬液をしみこませた不織布で拭くようにしてつける1袋1枚の使い切りタイプ「ラピフォートワイプ」も出てきており、新たな選択肢となりました。機序はほとんど同じですが・・。 (※新薬のため、現在は1回の診察で2週間分の処方になります)
このように腋窩多汗症はお気軽に治療が可能となり、にわかに活気づいています。一度、脇汗でお困りの方は是非、ご相談ください。
★脇汗のことについては、下記のサイトでも詳しいことが書かれていますので、アクセスしてみてください。
・科研製薬 (画像をクリック)
・マルホ株式会社 (画像をクリック)
(2022年6月7日修正)