乾癬(かんせん)について

2020年10月01日

★静岡市駿河区「いのうえ皮ふ科」の 乾癬 のページです★

皮膚科で比較的頻度が高く治りにくい病気として「乾癬」(かんせんがあります。赤く厚いかさぶたを伴った特徴的な発疹を繰り返す、非常に難治性の病気です。

近年の「乾癬」の研究は目覚ましい発展をとげ、新しい薬や治療法が次々に出てきました。乾癬は患者の状況に合わせて治療するオーダーメイドの時代に入っています。乾癬のピラミッド計画は皮膚科最新の考え方であり、ステロイド外用・ビタミンD3外用、紫外線治療、レチノイド、シクロスポリン、PDE4阻害剤(オテズラ錠)、生物学的製剤といろいろな治療を重症度に合わせて選択していくことができるようになりました。一方、基幹病院と開業医が扱う治療も分担化されつつあります。

当院での治療の特徴は?

当院で行える治療はステロイド外用ビタミンD3外用紫外線治療を中心に、必要に応じてレチノイド内服PDE4阻害剤(オテズラ錠)内服の治療もすすめることがあります。それらの治療を組み合わせたり、ローテーション療法(何種類かの治療を一定の期間ごとに変えていく治療)を行うことも有効です。治療目標を患者ごとに定め、きめ細かな治療を行います。

また当院では、ナローバンドUVB、エキシマライトなど紫外線治療機器も充実しており、治療の選択の幅が広がっています(下記トピックス参照)

※生物学的製剤に関しては基幹病院の治療になりますので、地域連携にて適切な基幹病院を紹介します。重症の乾癬や、関節炎を合併する乾癬は適応になります。

一方、「乾癬」の原因の一つにメタボリックシンドロームが強く関係しているということがいわれいます。「乾癬」が日本で最近、増えている理由は食生活の欧米化もあるのでしょうか。このように生活改善や体質改善は難治性の「乾癬」では非常に重要なことと私は考えています。漢方治療もその観点では非常に有効であると考えており、当院でもオーダーメイド治療の一環として取り入れています。

乾癬トピックス

乾癬の外用剤について

乾癬治療で使われる外用剤は、ステロイドとビタミンD3の配合剤が主流となっています。1日1回塗って効果があるので、生活に負担がかからず継続して治療がしやすくなっています。

また、体だけではなく頭皮にも外用しやすい剤型の薬がでてきており、頭皮の乾癬で悩まれている方も治療が、格段にしやすくなりました。

乾癬に対する光線治療について

昔から日光に当たると、乾癬の皮疹が良くなることは知られていました。現在では、ナローバンドUVBのような紫外線治療器でお手軽に安全に治療できるようになっています。

理論的には、主に①病因となるT細胞にアポトーシス(※)を誘導する ②制御性T細胞を誘導する と言われており乾癬に対して効果を発揮すると言われています。

乾癬の発疹の改善だけでなく、乾癬に伴う痒みに対しても効果が出てきます!

当院では、全身型と局所型の2種類の治療機器があります。全身の病変には全身に照射できるキャビン型ナローバンドUVBを、また部分的に治りにくい病変にはターゲット型エキシマライトを組み合わせたり重ねたりしています。これにより、いろいろな病状に応じての治療を可能になっています。

★光線治療については、こちらを参照してください。

※アポトーシス:多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞死のこと。

 

 

「乾癬」でお困りの方は当院にてご相談ください。

(2020年10月1日更新)