にきび治療~今、考えていること

2016年10月10日

当院ではにきび治療に積極的に取り組んでいます。

それに伴い、にきびで悩まされる患者様が多数、来院されています。そして、院長はにきびの講演会や勉強会を常々、拝聴しております。それにより、日々の診療におけるにきび治療がさらに向上していますので、少し書いてみたいと思います。

★当院のにきび治療 主ページ→こちら (当院のにきび治療 第6版)A307_039

 

にきびの治療の大きな目標は、何回も記載している通り

できたばかりの赤ニキビや化膿したニキビの炎症をとること

ニキビができないように毛穴の状態を改善すること

の2点ですよね。

 

①は比較的、早期に改善するくすりが出てきました。「抗生剤のくすり」が一般的でしたが、最近の新しいくすりで「さらに早く」改善することができてきていますので、満足度が上がっています。そして、それが皆さまの治療意欲につながってきています。

②については重要です。「治っても繰り返すんだよね。。」という悩みにお答えするので。「今後、長期的にニキビが新生しないようになること」「(ずっと残ってしまう)ニキビ跡を作らないこと」はにきびの治療を完結する意味で非常に大事になります。塗り続けることで「良い状態を維持する」ことです。これには「続けること」が重要です。なかなか良い状態になると面倒になるのか忘れてしまって中断になってしまう方が多いのも事実ですが、多くの方が頑張って「良い状態を維持する」ためにくすりを続けていて満足されている方も多くいます(長期的な視点なのですぐに満足度がえられるわけではないので、せっかちはいけません。)

 

当院では、一概にはいえませんが、中等症以上のにきびに対するメジャーなやり方として①を先に改善し②を次に改善する方法にしています。すなわち、「急性炎症期」→「急性期から維持期への移行期」→「維持期」という流れが重要になると考えています(※中等症以上のにきびの場合のケースです。個別にはいろいろなケースがあります。)当然、その時期に使うお薬は違ってきています。すなわち合わないから薬を変えるのではなく、その時期にあった治療にするため良くなってきても「くすりを変える」方法を行っていくことになるわけです。これで結構、うまくいっている方が多くなってきました(この変え方については㊙ですが・・)通院が続く方はどこかのタイミングで説明することができると思います。

 

その他、にきび治療について思うことは・・_MG_0987 1

他院から当院に転院する方も多く来られますが、その多くは「ディフェリン」にしろ「ベピオ」にしろ何を目標に使っているのか分からない方もいます。使用期間もいろいろなケースがあったり、3~4種類のニキビ薬をすべて塗り重ねている方(そのように指導されていた方)もいます。。。。これでは前医のくすりが「効いた効かない」での判断は非常に難しいし、何を目標にしているのかをよく分からないですよね。

新しい良い薬がどんどん出てくるので治療はしやすくなりました。それによって何より「良くなってきた」と笑顔で来られる方が多くなったのは確かです。少しあきらめていた方も当院にご相談ください。またしい薬についても治療経験が豊富になりましたし、いろいろな講演会で新薬の治療薬のデータが集積されつつあります。それにともなって、さらに治療の方針が日々、洗練されてきていますので、当院・他院問わず、断念した方でもお話しに応じていますので、気軽にご相談いただけたらと思います。

(関連項目)

当院のにきび治療について

にきびの新薬~過酸化ベンゾイルについて