にきび治療について~微小面皰(マイクロコメド)の治療も考えましょう

2024年05月19日

今回は、にきび微小面皰(マイクロコメド)のお話です。。

 

(当院の説明スライドより)

にきびは、赤いニキビが目立ちますが、実はその前からにきびが始まっています。

典型的には、白にきびと呼ばれる状態が有名です。。正式には面皰(めんぽう)又はコメドといいます。。見た目にはまだ赤くなっていない白いブツブツの状態です。

そして、実は・・・白ニキビの前段階もあります。。。微小面皰(びしょうめんぽう)又はマイクロコメドとも呼ばれる見えないにきびです。。見た目にはまったく正常の皮膚ですが、にきびが始まっています。

 

実は、2018年に公表されたJerry K.LTan氏らの総説によると「すべての初期のにきび皮疹(面皰を含む)は炎症性と捉える必要がある」ということが述べられています。

にきびの患者さんの正常皮膚の組織をとって調べてみるとすでに炎症が起きていることが分かりました。このことにより、面皰や微小面皰からも一部は瘢痕になってしまう可能性があることが示されました。すなわち、上の図で示したように微小面皰・面皰・赤ニキビすべてから瘢痕になる可能性があります。

 

赤いにきびが出るのを防ぐだけでなく、瘢痕を予防することにもつながるのが、面皰治療と考えます。

 

面皰治療はどうするのか・・抗生物質の外用薬は面皰には効きません。。。

ここを治すのは・・過酸化ベンゾイルやアダパレンの入っている外用薬が効果的です。

当院ではその観点からもそのような薬をすすめています。。。

面皰治療に興味のある方はご相談ください。

 

(関連項目)

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にきび治療~今、考えていること

 

(2024年5月19日記載)