掌蹠膿疱症
2015年01月01日
★静岡市駿河区「いのうえ皮ふ科」の掌蹠膿疱症のページです★
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は手のひらや足の裏に膿疱と呼ばれる皮疹がみられる病気です。周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返すということで、皮膚の病気の中でも難治な病気の一つです。原因は病巣感染(慢性扁桃腺炎や虫歯など体のどこかに慢性化した感染があること)や喫煙・金属アレルギーが原因ともいわれていますが、なかなか原因がみつからないことも多いです。掌蹠膿疱症は皮膚に発疹ができるだけでなく、約10%に胸骨や鎖骨の関節炎を合併することがあります。
掌蹠膿疱症の基本治療
歯科の病気がある方は、歯科の治療が必要です。喫煙されている方は禁煙を行います。
・外用薬 ステロイド外用薬 ビタミンD3外用薬
・紫外線治療 エキシマライト
難治性の症状の方には、オテズラ錠(アプレミラスト) や 生物学的製剤による注射治療(スキリージやトレムフィア等)を行います。
※生物学的製剤は、当院ではできないため、基幹病院を紹介します。
光線治療について
当院では、ウシオ電機のセラビームslimで、掌蹠膿疱症の患者様にとても使いやすい機器を採用しています。
エキシマフィルターが搭載されており有害な波長をカットする能力に優れています。週1~2回の通院が必要ですが、治療が継続しやすい環境を整えています。
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オテズラ錠について
※オテズラ錠(アプレミラスト)は、もともと尋常性乾癬にも使われいる薬です。その後に、掌蹠膿疱症にも適応追加されました。
掌蹠膿疱症に関してですが、生物学的製剤よりも即効性があります。また、尋常性乾癬に使用するときよりも掌蹠膿疱症の発疹に対しての効果があらわれるという特徴をもちます。
強い症状が出ている方に効果が期待できるというデータもとれています。
オテズラは何といっても、安全性もあり、血液検査も不要です。当院でも行うことのできる治療です。
当院では、オテズラに関しては尋常性乾癬の方に多数の症例を経験しており豊富です。症状の膿疱が強く、生活に支障をきたしている方に良い適応ですので、お困りの方には一度、ご相談ください。
ビオチン治療について
掌蹠膿疱症はある女優さんがかかったことで話題にもなりました。これをきっかけに広がったのがビオチン療法(ビオチンを内服で補う治療)です。ビオチンはビタミンの一種でビタミンB7(昔はビタミンH)と呼ばれる水溶性ビタミンです。実は掌蹠膿疱症はビオチンが不足していることが分かり、ビオチンを補うことによって改善することが分かっています。ビタミン剤ですので、マイルドですが長期的な効果が期待できます。
ビオチン治療は投与量や同時に内服する薬、食事における生活指導などのポイントをおさえる必要があります。ですからビオチンだけを自分で購入してやっていてもあまり効果が出ません。当院ではそのあたりを詳しく説明し治療にあたっています。
私は、大阪の診療所にて掌蹠膿疱症に対してビオチン治療で、100例以上の方の治療を経験し良好な結果をえていました。
ビオチン治療に興味のある方は、当院にてご相談ください。
ハンドクリーム販売のお知らせ
当院では撥水性のハンドクリームを販売しています。水仕事にも重宝しますので、是非お試しください。サンプルもご用意していますので、スタッフにお申し付けください。
●ノブ ※価格は税込みです ★製品情報は→こちら
・ハンドベールD 50g 1,320円
撥水性のクリームのため、水洗いの仕事が多い方に良いです。ベールのような保護膜で水に強く、敏感な肌を守ります。
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