口唇ヘルペス(単純ヘルペス)と帯状疱疹(たいじょうほうしん)について

2017年01月12日

「ヘルペス」には2種類あります(医学的にはヘルペスウイルスは8種類あります。)。一般的には「単純ヘルペス」(単純疱疹)と帯状疱疹ですので簡単に解説を加えます。皮膚科では、2つともとてもメジャーな病気です。

口唇ヘルペス(単純ヘルペス)

 単純ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによる皮膚感染症です。むずむず・ピリピリした感じの違和感を伴って小さな水ぶくれが集まった形態の発疹が特徴です。発生場所は口唇が多いですが、顔、鼻孔、臀部、性器などもあります。口唇に多いので口唇にできた場合は「口唇ヘルペス」ともいわれます。再発が多く風邪をひいた時にも出やすいので「熱の華」「風邪の華」ともいわれます。

皮膚科に受診をして、正確な診断を受けましょう。治療、生活指導も重要です。

アトピー性皮膚炎合併例(カポジ水痘様発疹症:広範囲に症状が広がる状態を別名で言う)や、初感染(特に性器ヘルペス)は症状が悪化しやすいので注意が必要です。

写真はアトピー性皮膚炎に合併したカポジ水痘様発疹症です。アトピーが急に悪化したときは感染症に注意します。とびひとの合併もあります。。

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②治療は抗ウイルス剤外用や内服です。ウイルスの増殖を抑えることによって症状が軽く治療期間も短くなるとされています。

 帯状疱疹(たいじょうほうしん)

静岡では俗に「おびちょう」ともいわれます。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによる皮膚感染症です。実は水ぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因です。一度、水ぼうそう(水痘)にかかったあと神経節にヘルペスウイルスが潜伏し、疲れや体調が悪いときに免疫力が低下すると再び増殖して発症すると考えられています。発疹は神経の走行に一致して帯状に水ぶくれができます。神経痛を伴う人もいます。具体的には、身体の右半分か左半分に赤い斑点や水ぶくれが帯状にあって神経痛のような痛みがあれば帯状疱疹と思った方が良いでしょう。

さて、水ぶくれと痛みであれば誰でも帯状疱疹と分かりますが、実は初期は痛みもなく、水ぶくれもないことがあります。水ぶくれの前段階 毛穴に一致した丘疹の発見が重要になり、ここで帯状疱疹と分かると素早く治療が可能になります。ここが皮膚科受診の大きなポイントです。実は治療が遅くなれば遅くなるほど痛みが残りやすいといわれていますので、とても大きなポイントとなるわけです。

皮膚科に受診して早めの治療をしましょう。IMG_0811[1]

抗ウイルス剤内服でウイルスの増殖を抑える治療をするのですが、72時間(3日)以内に治療開始が望ましいとされています(※それ以降でも効かないことはありません)。重症化すると神経痛が長引きますし、発疹がたくさん出た場合は傷痕になる人もいますので、早めの受診と治療が大事です。