泡状の保湿剤について

2022年05月14日

今回のコラムは、皮膚科でよく処方している保湿剤のお話です。

夏でも保湿は重要です。皮膚のバリア機能に異常をきたすため、ちょっとした刺激でも湿疹になりやすくなります。

夏でトラブルが起きる原因となるのが、紫外線や汗が刺激になって伴う皮膚炎です。

いつも湿疹になりやすい方は、もともと遺伝的にフィラグリンが少ない方かもしれません。そういう方は保湿をすることが、いっそう重要と言われています。

最近は、夏でも塗りやすいヘパリン類似物質含有の泡状の保湿剤が出てきていますので、その紹介です。ご存じの通り、ヘパリン入りの保湿剤は、角質内の水分量を上昇させるモイスチャーライザー効果で保湿力も強力な製品となっています。

その中で、2種類の薬 先発品のヒルドイドフォームと、後発品のヘパリン類似物質含有泡状スプレーの実感を書いてみました。

 

 

 

 

 

 

・ヒルドイドフォーム(左)

出した感じは、ムースのような感じの質感で形が整った泡になります。そして、伸ばすとさっぱりしてべたつきがないような感じです。いわゆる薬のにおいがないのもよいです。

 

・ヘパリン類似物質含有泡状スプレー(右)

こちらは、石鹸を泡立てた時のようなふわふわとした感じの「泡」になって出てきます。ですが、しっかり皮膚に広げると、しっとりとした感じになります。

 

人によって好みは分かれるかもしれません・・・

院内にサンプルがあり、少し試すことも可能なので、試したい方はスタッフにお伝えください。

なお、フォームは「上下によく振ってから使用してください。」、泡状スプレーは「振ったりしないでください。」と使用の仕方が違いますので、注意してください。使い方は容器に書いてあります。

 

「泡」なので、塗るのを嫌がっていたお子様にも「これなら大丈夫」ということもありましたので、そういう場合にも良いと思います。

 

(関連項目)

保湿剤について