イラガ皮膚炎(電気虫)のお話~虫による皮膚炎シリーズ⑥
2025年08月03日
最近、多いのがイラガ皮膚炎です。
まず、触れると、電気が走るような痛みを感じます。別名「電気虫(でんきむし)」といわれる所以です。
「刺す」というより「触れる」で症状を起こすタイプの虫刺されです。そういう意味では本当の虫刺されではないのですが・・
幼虫の鋭い毒棘(どっきょく)に触れると内部の毒液が皮膚に入って行って電気が走るような感覚になるようです。。
最初は痛みだけで発疹はないのですが・・・1日・2日・3日するとだんだん患部が赤く腫れてきます。。。。
イラガは北海道から九州までほぼ全国に分布し、毒棘のある幼虫は7月~10月にみられます。。。(成虫は無毒です)
発生しやすい木:サクラ、カエデ、ケヤキ、キンモクセイ、カキ、ウメ、クリ、ビワなど
※写真は幼虫です。こんな虫がいたら注意しましょう。。
こんな虫に触れたら腫れる前に早めのステロイド外用が良いでしょう。。。
(虫による皮膚炎シリーズ)
・子供の虫刺されについてのお話・・虫による皮膚炎シリーズ①
・刺すアリのお話・・オオハリアリについて~虫による皮膚炎シリーズ②
・ブヨ刺症・・虫による皮膚炎シリーズ③
・毛虫皮膚炎について・・チャドクガによる皮膚炎について~虫による皮膚炎シリーズ④
・マダニについて・・マダニに咬まれたら洗浄・切開除去が必要です~虫による皮膚炎シリーズ⑤
・イラガ皮膚炎(電気虫)のお話・・・虫による皮膚炎シリーズ⑥
(関連項目)
・虫刺され