にきびの治療について~デュアックで瘢痕防止しましょう!

2025年10月23日

当院では、にきびの治療も頑張っています。

今回は、ニキビの治療で使用している「デュアック配合ゲル」のお話です。

当院で治療されている方は、まずこの薬でしていることが多いと思います。

それには、理由があるんです。

ポイントは「Quick(素早い効果)」と「赤ニキビに対するStrong(強力)」です。

それは、デュアックの奇跡の組み合わせがポイントです。

 

奇跡の組み合わせが生んだデュアック

奇跡の2つの成分の組み合わせにあります。

過酸化ベンゾイル3%(ベピオの2.5%より高濃度)とクリンダマイシン

 

過酸化ベンゾイル

角層剥離作用にて、毛穴のつまりを改善する!

殺菌作用 菌の細胞膜の構成成分を酸化して、非特異的な抗菌作用で殺菌します。耐性化が起きにくいとされています。

抗炎症作用 白血球からの活性酸素放出を抑制して、毛包壁の破壊を防ぎます。

これが、3%と濃度が高く入っているんです。

クリンダマイシン

抗菌作用もありますが、抗生物質でありながら白血球遊走阻害による抗炎症作用があります。むしろ、こっちの抗炎症作用がうまく働いて強くにきびに対する作用を発揮しているようです。瘢痕形成にも炎症が関わっていますが、そこも抑える可能性もあります。

 

この2つの組み合わせで、Quick(素早い効果)とStrong(強力)が実現できるわけですね。。。そして興味深いことにデュアックはアクネ菌の感受性菌だけでなく耐性菌にも効果を発揮できるようです。。。

 

なぜ、Quickが必要か

最近の報告では、「炎症性にきびは、10.5日で萎縮性瘢痕になる」という話もあります。瘢痕になる前がポイント。治療介入の速さも重要ですが、お薬の効果の速さも重要だと思います。

そして、炎症といっても・・実は微小面皰(白ニキビの前の段階)からにきびが始まっているということが分かっています。さたに、面皰の時から実はもう炎症が始まっていて、そこからいきなり瘢痕になってしまうのもいくつかあることが分かっているみたいです。。やはり「速さ」が大事という裏付けにもなりますね。

※「にきびの治療について~微小面皰(マイクロコメド)の治療も考えましょう。」の記事でも詳しく紹介していますので、こちらのページも参考にしてみてください。

 

にきび治療される方へ

本当にデュアックのおかげで助かっている人は多いと思います。まあ、一般論のお話ですし、にきびの治療はデュアックのみでは完結しません。。。

個人差がありますので、これで効果薄い人や長期化した人は「エピデュオ」が結構、効果ある感じです。エピデュオは「過酸化ベンゾイル」と「アダパレン」の配合された素晴らしい薬です。にきびの治療は、昔と違い少しずつ医療が発達しています。

瘢痕になる前に治療をすることをオススメしています。

 

また、こんなニーズにもいろいろ選択肢があり治療していますので、ご相談ください。

刺激で困っている方・・薬の選択や刺激対策を説明して実践するとうまく使える場合があります。

まだ白ニキビブツブツだけの方・・赤ニキビなくても治療をすすめます。ちらっと書いたけど微小面皰から瘢痕のこともありますから・・・

習慣づけが難しい方・・新しいベピオウォッシュゲルという選択肢ができました。朝、洗顔時にも治療できます。→ウォッシュゲルについての記事はこちら

 

(2025.10.23)