当院での紫外線治療(光線治療) Q&A ~難治性の発疹で悩んでいる方はご覧ください

2017年03月01日

当院では紫外線治療ナローバンドUVB、エキシマライト/レーザーを積極的に行っています。

白斑の項目にも詳しく紫外線治療について掲載したのでご覧ください。

アトピー性皮膚炎尋常性乾癬掌蹠膿疱症尋常性白斑 円形脱毛症に保険適応があります

当院では、多くの治療例を経験していますので、照射のポイントをおさえております。

また、当院では紫外線治療で通院しやすいようなシステムを作っていることも重要なポイントです(後述)

 

Q、適応疾患を教えてください。

A. 代表的な疾患では、白斑掌蹠膿疱症乾癬アトピー性皮膚炎(ステロイド抵抗性の重症型)円形脱毛症です。その他、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹にも適応があります。

Q、エキシマライトが優れていると聞きました。

A. 従来のナローバンドUVBよりも光強度が強いので、より深くまで照射しますので効果が高いです。また効果が高いため短時間での照射が可能になりました。当院での「セラビームUVB308」は世界初のエキシマフィルター搭載により有害な波長をカットすることに優れているため、安全性にも優れており、効率よく照射できる機器となっています。また、実は「エキシマライト」にもいろいろな機器がありますが、この安全性及び効果という観点において、「セラビームUVB308」は優れていると考えます。

Q、エキシマレーザーが優れていると聞きました。

A、エキシマレーザーは単一波長が特徴です。当院では治療効果のある308nmの単一波長を照射できる機器「XTRACモメンタム」を採用しています。エキシマライトではピークが308nmの波長であるものの、実際にはいろいろな波長が少しずつ混じります。特に308nmより短い波長は紅斑反応や色素沈着の反応など有害事象を起こしやすいということが言われています。そういうことを考慮すると、エキシマレーザーではそのような有害事象は起こしにくいことになります。それにより、エキシマレーザーではエキシマライトより照射量を上げることが可能になります。また、単一波長のみであるため、強力なエネルギーとなる点も大きな利点です。

 

Q、全身型のナローバンドUVBの適応は?

 

A. 全身型の乾癬の治療に使用します。重症アトピー性皮膚炎にも適応があります。当院では性能の良い42本のランプをもつ全身型ナローバンドUVBを採用しているため、強い照射量で設定しても照射時間が短く照射が可能です。

Q. 通い方は

A. はじめのうちは、週2回(疾患によっては週1回をすすめることもあります)のペースで通われるのをお勧めしています。仕事の都合や通院で大変な方もいますので、個人個人で相談に応じていますが、間隔をあけるとしても2週間は開けないようにすすめています。症状の改善に合わせて、通院頻度を減らすことも行っています。

 

Q. 治療は痛いですか

A. 痛みはありません。若干の熱さを感じることがあります。

Q. 治療後はどうなりますか?

A. 照射部位に一致して赤みが出ることがあります。ただし、短期間の赤みであれば効果が出ているものと判断することがあります。詳しくは診察時に説明しています。 

Q.治療費は?

A.光線治療の費用は3割負担で1020円です。いくつかの場所を照射しても同じです。なお、診察代(初診料・再診料)は別途になります。

Q.通院したいのですが、毎回予約するのが大変です。

A.当院では紫外線治療を継続的に行うために通院しやすい環境を整えています。2回目以降は予約番号を取得せずに、光線治療機器の処置室が空き次第お呼びできるシステムをとっていますので、インターネットからの予約は必要ありません。診療時間内であれば気軽に来院して治療をすることができるようになっています。(※初回は通常の順番での診察が必要です。インターネット予約を使用した方が待ち時間が少ないのでご活用ください。)