じんましん

2014年12月22日

じんましんは頻度の多い病気です。一生のうちで5~7人に1人はなるとのデータもあります。

 じんましんの見分け方

まず、皆さんが「じんましん」かどうかを見分けるポイントを書きます。

①蚊に刺されたような皮膚面の盛り上がりを生じる。これを膨疹と呼びます。

②発疹が数時間であとかたもなく消えてしまう。

③圧・掻破を加えるとその部分に発疹が生じる。ペンでこする方法でも確認ができます。この出かたを機械性じんましんと呼んでいます。

診察時に発疹が出ていなくても丁寧な問診により診断がつくことが多く、また治療もできますので、遠慮せず受診ください。最近は、携帯電話等で写真を撮影し持参していただいてご相談に来る患者さんも多く助かります。

 原因は?

さて、じんましんの原因は・・「食物では?」と思いがちですが、実は70%以上は特発性といって原因が不明です。よって検査を検討しても原因が分からないのでほとんどしません。もちろん食物・薬剤も疑わないといけない場合もあるのですが、最大のポイントは再現性(特定刺激による誘発)です。また、特発性では呼吸苦、腹痛、気分不良などの副症状が出にくいのですが、逆にその症状が出た場合は原因の検索が必要になります。

※当院は救急指定病院ではないので、じんましん以外にも全身の症状が強く生じている場合は、十分な設備のある最寄りの基幹病院を受診するか、救急車を呼ぶなどしてください。

 当院での治療は?

治療ですが、じんましんはほとんどの場合強い痒みを伴うため、患者さんにとってはかなり苦痛を伴うことが多く治療をすすめています。治療は症状のコントロールのため内服薬を使用します。特に1ヵ月以上続く慢性じんましんは重要です。患者さんによって出現する頻度や程度が異なりますし、生活環境も違います。当院では十分に患者さんの意見を聞きながら、生活に支障がなく満足できる治療目標を患者ごとに提案し、それに適したプランで治療を行っています。その観点では、漢方薬も処方することがあります。

特殊なじんましん

じんましんもいろいろ変わったものがあります。頻度と重要性を考えて一部、列挙しました。

・コリン性じんましん・・10~20代に多い発汗刺激によるじんましんです。典型的な膨疹と形態が違う小さめの発疹が数分~30分で発疹が出ます。

・血管性浮腫(クインケ浮腫)・・顔面(特に口唇や眼瞼)に多いのですが、このタイプは1~3日続くことが特徴です。こんなに長く続いてもじんましんの仲間です。特発性が多いですが、薬剤性(アスピリン、高血圧の薬の一部)や遺伝性のこともあります。繰り返す例では血液検査で遺伝性のチェックを行います。

多種多様なじんましん。当院にてご相談ください。

 

(関連項目)

慢性じんましんについて