やけど

2014年12月31日

 日常よく見かけるやけど(火傷、熱傷)の原因としては、ポットやみそ汁などのお湯、天ぷら油や花火などが多いです。また、小さなお子さんのいる家庭では、炊飯器・ポットなどの蒸気を触ってしまったり、アイロンを素手で触ってしまうケースがあります。これらはお子さんの手の届かないところに置くようにしましょう。

 また注意しなければならないのが低温やけどです。低温やけどは、カイロ、ストーブ、電気カーペット、湯たんぽなどの暖房器具によって、居眠りなどで気付かないうちに起こるケースが多いです。やけどの深さは受傷の原因となった物の温度だけでなく接触時間によっても決まりますので、低温やけどでは比較的温度が低くても長時間接することで深いやけどになるので注意が必要です。さらに、症状の経過も最初はたいしたことがなくても、だんだんと深いやけどになるのも特徴です。特に糖尿病による循環不良や知覚鈍麻があると重症化しやすい傾向があるので注意が必要です。

やけどの当院での治療方針は?

  やけどの治療については次の3点を重視して当院では診察に当たっています。

①  やけどの深さの診断

 ・浅い場合と深い場合では治療薬が違います。感染症合併に対する対策も変わってきます。

・水ぶくれが出ている場合はそのままにして病院に来てください。水ぶくれの蓋を取ってしまうと治りにくくなります。

・受傷早期ではどの部分が深いのか、浅いのかを正確に診断することが難しいことに注意します。普通のやけどでは2日間、低温やけどではさらに長く慎重に経過をみてやけどの深さを判断する必要があります。

②    手術が必要となるかどうか(保存的に治療できるかどうか)の判断

・深さだけでなく、受傷部位によっても手術の適応の判断になる場合があります。ただし、当院では手術を行っていませんので、手術が必要と判断した場合は形成外科を紹介します。

③   入院が必要かの判断

・やけどの面積で判断します。水ぶくれ(水疱)を伴うやけど(2度熱傷)が体の15%以上ある場合は入院が必要という基準があります。それまたはそれに準じるような場合は入院施設のある病院を紹介します。

※2度はやけどの深さを示します

  当院では丁寧に経過を見ながら、やけどの診察と処置にあたっていますのでご来院ください。