アトピー性皮膚炎の三位一体病態論と雑感

2025年05月14日

アトピー性皮膚炎の病態は、近年、いろいろなことが分かってきました。

分かりやすい話が、三位一態病態論でしょうか。

 

 

炎症」「かゆみバリア機能低下」は密接に関連しています。

よって、治療はすべてを抑えることが重要になっています。

 

IL-4、IL-13 を抑える注射(デュピクセント注射) や JAK阻害剤(コレクチム軟膏外用) AhR調整薬ブイタマークリーム外用)等の薬は・・・この3つすべてに反応します。それらは関連しているので、負の悪循環が改善されていくのですね。。

炎症を抑えるだけでなく、「かゆみ」「バリア機能改善」にも直接 効果あるので、そちらから治すことも有効という観点がでてきたという印象です。

ステロイド外用のみの時代は、徐々に変わりつつあるのかな、という感じ。でも、やはりステロイド外用は即効性も効力もあって、今も基本の治療になっています。

まあ、そんな感じで外用薬や注射薬も含めて、いろいろな治療ができるようになったという印象です。

そんなことも考えながら、治療にあたっています。。。

 

(関連項目)

アトピー性皮膚炎(総合ページ)

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021年改訂 雑感

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年改訂 雑感