アトピー性皮膚炎のいろいろなお話①:マイクロバイオームの異常について
2026年09月13日
これからいろいろな視点から、アトピー性皮膚炎のお話をコラムにしていきたいと思います。
今回は、コラムにしては少しマニアックなお話です。気軽に読んでください。
アトピー性皮膚炎の病態には、「2型炎症」「皮膚バリア機能異常」「痒み」の3つが複雑に絡みあっていると言われています。
アトピー性皮膚炎で使われている注射薬 デュピクセントやイブグリース。そして、コレクチム軟膏やモイゼルト軟膏もこの3つの病態をブロックして効果を発揮しています。
2026年の皮膚科総会では、マイクロバイオームの異常の講演が多数、ありました。
このマイクロバイオームとは、皮膚の常在菌の分布です。アトピー性皮膚炎では、その分布のバランス異常が起こる(難しくはディスバイオーシス)といいます。
アトピー性皮膚炎では、とびひ(伝染性膿痂疹)やせつ・毛包炎がとても起きやすくなっているように思います。黄色ブドウ球菌が増えて、実はこれがアトピー性皮膚炎をさらに悪化させてしまいます。やはり、こういう観点でもアトピー性皮膚炎のコントロールは重要ですね。
アトピー性皮膚炎の病態には、「2型炎症」「皮膚バリア機能異常」「痒み」に加えてこの「ディスバイオーシス」も密接に関わっていることが分かってきました。
実際のところ、特にデュピクセントやイブグリースの注射や、モイゼルト軟膏外用でこのあたりの感染症の予防は、はっきりと実感できています。
そして、アトピー性皮膚炎のコントロールは「にきび」の重症化も予防します。特にステロイド外用のみのコントロールではなく、バリア機能を改善するような注射や外用薬を使用している人に実感できます。
いろいろな新しい薬もでき、アトピー性皮膚炎の病態の研究がさらに進んでいく。。そんな一例のお話でした。
(2026.9.13記載)
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